AAV用いた遺伝子治療開発が本格化

 世界的に遺伝子治療の研究開発が本格化しています。様々な血清型のアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)が同定され、特定の臓器、組織への送達ができるようになったことが背景にあります。国内の製薬企業は乗り遅れていたものの、アステラス製薬が2019年12月に米Audentes Therapeutics社を約30億ドルで買収。また製造・解析の基盤技術の構築を目指して公的プロジェクトが立ち上がるなど、挽回に向けた動きも出てきました(セレクション:久保田文)。