診断にも創薬にも活躍するエクソソーム

 エクソソームを含む細胞外小胞(EVs)に、近年大きな注目が集まっています。これまでの研究から、細胞間のコミュニケーションを担うエクソソームには、疾患の発症や増悪、転移に関わる分子を送達する悪玉もいれば、抗炎症や抗線維化などのなどの作用を持つ善玉もいるということが分かってきました。そうしたエクソソームは、マーカーとして診断に使えます。また創薬標的にしたり、薬物送達技術に応用したり、そのまま投与したりと、医療応用に向けた可能性が広がってきました(セレクション:久保田文)。