オートノミーを喪失したAMED

 日本版「NIH」を標榜している日本医療研究開発機構(AMED)が揺れています。文部科学省、経済産業省、厚生労働省の3省と協力して、医薬品や医療機器の開発を支援するファンディング・エージェンシーとして2013年4月に誕生しましたが、末松誠理事長自らが「組織としてのオートノミー(自律性)を欠いた状態にある」と訴えます。政府の健康・医療戦略推進本部(本部長・安倍晋三首相)の事務局を担う内閣官房健康・医療戦略室のガバナンスに問題がありそうです。日経バイオテクは、2020年4月に「AMEDの総決算」と題する特集を企画しています。ただ、「かき氷をあーん」とか「コネクティングルーム」などのスキャンダルは扱いませんので、ご了承ください(セレクション:坂田亮太郎)。